受注増加生地企業が感じる「暖かさ」

今年上半期、我が国の生地輸出は毎月安定的に増加する態勢を呈している。輸出市場は成長を維持し、輸出の集中度はある程度向上し、生地品種の輸出の増加は我が国の生地輸出貿易の特徴となっている。業界関係者によると、将来的には、人民元の価値回帰の過程で、我が国の生地輸出は安定した成長を実現するだろうという。

中国紡績品輸出入商会の統計データによると、2014年1 ~ 6月の生地輸出入額は294.39億ドルで、前年同期比2.28%増加した。そのうち、輸出額は258億5100万ドルで、前年同期比3.77%増加した。輸出数量は178.89億メートルで、前年同期比1.46%増加した。輸出平均単価は1.45ドル/メートルで、前年同期比2.27%上昇した。輸入金額は35.89億ドルで、前年同期比7.25%減少した。

輸出市場は成長を維持している

中国紡績品輸出入商会の統計データによると、祝日の影響を受けて、今年第1四半期の生地輸出の起伏が大きく、1月の16%増から2月の38.46%減への変化が激しい。第2四半期の成長は穏やかになり、4月は9.84%、5月は8.54%、6月は5.55%減少した。

記者によると、今年1 ~ 6月、我が国の生地の世界主要市場への輸出は全面的に増加した。アジアは我が国の生地輸出の最大市場であり、輸出金額は164.12億ドルで、前年同期比1.46%増加し、対世界輸出総額の27.08%を占めた。このうち、パキスタン、カンボジア、ベトナムは同35.67%、18.16%、13.13%増加した。対アフリカ輸出額は前年同期比11.44%増加した。このうち、モーリタニア、エジプト、ケニアは前年同期比それぞれ54.48%、22.53%、19.28%増加した。

対EUは前年同期比12.88%増加し、そのうち、対英国、スペイン、ドイツは同29.81%、28.96%、11.33%増加した。対ラテンアメリカは前年同期比6.04%増加し、そのうち、対ニカラグア、メキシコ、アルゼンチンは同23.32%、12.96%、8.98%増加した。対米国は前年同期比2.01%増加した。

輸出集中度が向上

調査によると、現在、全国31の省・区・市から生地が輸出されており、うち10の省・市からの輸出は減少している。東南沿海は生地輸出の主要地域であり、5省1市の合計輸出金額は全国の生地輸出総額の85.98%を占めている。福建省と広東省の輸出額は前年同期比35.08%と10.25%減少したほか、浙江省と江蘇省の輸出額は前年同期比それぞれ9.8%と8.52%増加し、一部の中西部省・区の輸出は大幅に増加し、広西省、寧夏市、貴州省はそれぞれ351%、134%と66.09%増加した。一方、新疆と内モンゴルは前年同期比それぞれ55.2%と12.74%減少した。

中国紡績品輸出入商会の責任者によると、今年1月から6月までに全国で21855社の企業が生地を輸出し、そのうち、輸出金額が1000万ドルを超えたのは439社で、合計輸出金額は全国の生地輸出総額の41.68%を占めている。2013年同期、輸出金額が1000万ドルを超えたのは449社で、合計輸出金額は全国の生地輸出総額の41.57%を占めている。2008年同期、輸出額が1000万ドルを超えたのは259社だけで、合計輸出額は全国の生地輸出総額の38.53%を占めている。2008年同期の1位企業の輸出額は2億4200万ドル、2013年同期の1位企業の輸出額は3億5600万ドルに達したが、今年同期には2社の企業の輸出額が3億ドルを超えた。このように、我が国の生地輸出の集中度は年々高まっている。

　　生地品種の輸出増加

今年上半期、我が国の毛織物生地と化学繊維生地の輸出金額は前年同期比それぞれ9.18%と8.9%増加したが、綿布は前年同期比8.43%減少した。

また、上半期の我が国の生地輸出の平均価格も上昇した。中国紡績品輸出入商会が提供したデータによると、今年上半期、我が国の生地輸出の平均単価は1.45ドル/メートルで、前年同期比2.27%上昇した。対アジア市場の輸出平均価格は4.3%上昇し、そのうち、対ベトナム、インド、パキスタンの輸出平均価格は前年同期比それぞれ22.96%、11.42%、9.98%上昇し、対アフリカのアルジェリアは8.75%、対EUイタリアは10.72%、対ラテンのコロンビア、メキシコはそれぞれ10.58%、5.88%上昇した。東南沿海部の広東省の輸出平均単価は前年同期比5.2%上昇し、中西部地域の江西省、重慶市、広西省は同84.23%、62.71%、35.76%上昇した。

綿布、毛織物、化学繊維生地は前年同期比それぞれ4.62%、4.17%、3.56%上昇した。

業界関係者によると、今年上半期の生地輸出は月ごとに安定した伸びを示し、人民元の価値回帰の過程で、将来、我が国の生地輸出は安定した伸びを実現するという。